会長のご挨拶

中之島の名称 ブランド化戦略

中之島連合振興町会 会長 依田 均

大阪府・大阪市は、OSAKAの観光集客や都市再生を目的に「中之島」など5地区を指定し、各地区の特徴や歴史に合わせ、ミュージアム整備や歴史的建造物を活用し、民間と連携した「まちづくり」を目指すとの発表がありました。(平成24年6月1日付)

OSAKAの「中之島」は、島内に大規模な公園「中之島公園」を抱き、「中央公会堂」「府立中之島図書館」「日本銀行大阪支店」等の歴史的建造物や、「市役所」「国立国際美術館」「大阪大学中之島キャンパス」「市立科学館」「府立国際会議場」など多数の文化施設があり、超高層オフィスビル群が緑の中に建設されております。

それらのオフィスには、日本を代表する国際企業が入居し、ワールドビジネスを展開すると共に世界に情報を発信する、OSAKAの顔の役割を担っております。また、2棟の超高層マンションを始め数棟のマンションが建設され、島内人口は急激に増え、2010年に1300名を超えることとなりました。

このように、美しい水に囲まれた緑豊かな「中之島」の島内で、商業・学術・文化が育まれ、近代都市として成長している。そして、島の周辺に建設された建物や店舗の名称の一部に「中之島」が使われる例を多く見ることができる。それ程に「中之島」から連想されるイメージは良好であり、OSAKAを代表する地域名のブランドであると考えられます。

一方「中之島」を名称とする地域は、日本全国に点在しております。しかしながらOSAKAの「中之島」が、多くの「中之島」の中で最も「中之島」の名称に相応しい「中之島」であることを目指し、「本家中之島」であることを宣言することが、「中之島」のブランドを守ることになり、ひいては、全国の「中之島」を名称としている地域のブランド化への道も開くものと考えております。

そのためには、全国の「中之島」に使節団を派遣し、また、OSAKAの「中之島」への来訪を促し、交流を結び、「全国中之島サミット」等のイベントを開催したいと願っております。各地の「中之島」の特産品を集め、直販されることにより、全国の「中之島」の知名度向上を図る。特に、「食」に関する特産品は「食のまちOSAKA」のイメージと合致し、全ての「中之島」のブランドイメージを高める相乗効果があると思うのであります。

OSAKAの再生のためにも、地域住民と企業そして地方自治体とが、全国の「中之島」と連携をとり、「中之島」の名称をブランド化することを夢に見ております。